※お申込み受付は終了いたしました。

第63回STARCアドバンストセミナー「低消費電力化技術(4) ~ エネルギー高効率と極低電圧技術 ~」を開催いたします。

「低消費電力化技術」シリーズ第4弾。
今回は「極低電圧」をメインテーマにロジック回路、SRAM、AD変換器、発振回路などの回路技術から省電力無線センサネットワーク技術への応用実例まで幅広く、その最新技術動向をご紹介します。奮ってご参加のほどをお願い申し上げます。

開催概要

名 称 第63回STARCアドバンストセミナー
低消費電力化技術(4)
~ エネルギー高効率と極低電圧技術 ~
日 時 2015年3月4日(水)10:00~17:20
会 場 川崎市産業振興会館(JR川崎駅西口より徒歩8分) 交通案内
配信会場 各株主会社指定事業所内
受講対象者 共通プログラム参画株主会社(*)の社員様限定
受講料 受講料 および セミナーテキスト代 は無料です。
申込方法 受講対象の方はログイン後、こちらよりお申込みください。ログインしていない場合は「このページを閲覧する権限がないか、ページが見つかりません」と表示されます。

<ご注意事項>

  • 初めての方はこちらよりユーザー登録をお願いします。アドバンストセミナーのお申込みはユーザー登録完了の翌日から可能となります。
  • お申込みいただける会場は、川崎市産業振興会館 または 貴社の配信会場です。他社の配信会場では受講できません。
  • 各回毎にお申込みが必要です。
申込受付締切 2015年2月25日(水)15時まで(延長しました)
※定員になり次第、締め切らせて頂きます。
主 催 (株)半導体理工学研究センター 教育推進室
監 修 東京大学 大規模集積システム設計教育研究センター 准教授 高宮 真 氏
(株)半導体理工学研究センター 執行役員・技監 篠原 尋史 氏

(*) STARC共通プログラム参画株主会社は、以下の通り。
富士通セミコンダクター株式会社、ルネサス エレクトロニクス株式会社、ローム株式会社、ソニー株式会社、株式会社東芝

プログラム

時間 テーマ/内容
10:00~10:10 はじめに
10:10~10:40 第1章「エネルギー高効率LSI概論」

 モバイルやセンサーネットワークなどの限られた電力・エネルギーで動作するシステムやデータセンタのように莫大な電力消費をするところでは、処理あたりに要するエネギーを小さくすることが重要課題であり、エネルギー効率(Energy-Efficiency)が注目されています。
ISSCCのEnergy-Efficient Digitalの分野では、要素技術はこれまで大学からの発表が半数以上を占めていました。
しかし2015年のLow-Power Digital Techniquesセッションは、ARM社のサブスレショルド Cortex-M0+やIntel社のDVFSグラフィックスコアなど8件中7件が欧米企業からの発表であり、初めて企業優位となました。実用面での着実な歩みを感じさせます。
 本章では、まず全体の導入として、電源電圧を下げることによるエネルギー効率の改善とその最適化を理想的なケースについて基本を解説したうえで、現実におけるばらつき等による様々な課題を提起します。そして、解決策のポイントを示します。
更に、海外の主要プレーヤーによる研究開発事例を紹介し、最新動向をお届けします。

10:40~11:40 第2章「エネルギー高効率なロジック回路を実現する極低電圧回路技術」

 本章では、エネルギー効率の高いロジック回路を実現する為の回路技術について述べます。ロジック回路の消費エネルギーは電源電圧の二乗に比例しますので、高効率なロジック回路を実現する為には、回路の動作電源電圧を閾値電圧近傍、或いは、それ以下(0.3~0.4V)まで低下させる事が有効です。
しかし一方で、低電源電圧化によって、回路特性が製造ばらつきや温度変動の影響を受けやすくなる為、エネルギー高効率な
回路を実現するには、この問題を考慮した回路設計が求められます。そこで本章では、次の3点を中心に、極低電圧回路技術について説明します。
(1) 製造ばらつきや温度等のチップ間ばらつきに対して、遅延モニタを用いた動的なばらつき補償技術を紹介します。
(2) チップ内のランダムなばらつきに対して、通常電源電圧動作時と極低電圧動作時では、取扱い方が異なりますので、その点について述べます。
(3) 電源電圧を低下させる事により、回路が動作不良を起こす可能性が高まります。この問題について理論的な解析から動作不良を回避する為の回路技術・設計指針について説明します。
 さらに、低電圧化以外のエネルギー高効率化技術として、間欠型の共振クロック技術についても説明をします。

12:50~13:50 第3章「SRAMの動作エネルギー高効率化技術」

 SRAM動作のエネルギー効率の向上は、IoTの普及にともないますます重要になっている。一般にデジタル回路は、動作電圧を下げることによって、動作エネルギー効率を向上させることができる。SRAMにおいても、メモリセルを構成するトランジスタのトポロジーの工夫や、動作マージンを広げる様々なアシスト回路技術を駆使し、エネルギー効率の向上のために、低電圧動作を追求してきた。しかし、微細化の進展によるトランジスタのばらつき増大により、低電圧動作はますます困難になっているうえに、SRAMは回路の活性化率が低いため、低電圧化によるエネルギー効率の向上の恩恵ロジック回路に比べて小さいという問題がある。
 このような状況を打破して、さらにエネルギー効率の高いSRAMを実現するためには、単なる低電圧動作化だけではなく、従来にない新しい視点でSRAMのエネルギー効率の改善に取り組むことが必要である。
 本章では、従来のSRAMのエネルギー高効率化技術を概観したうえで、新しい視点に立ったSRAMの動作エネルギー高効率化技術について紹介する。

14:00~15:00 第4章「極低電圧で動作するエネルギー高効率AD変換器」

 AD変換器は外界信号とのインターフェースをつかさどるアナログフロントエンドにおいて不可欠な重要な役割を果たす回路ブロックです。近年、特に電荷再配分型の逐次比較AD変換器において、著しいエネルギー効率の改善がなされています。電荷再配分型AD変換器は、容量、スイッチ、比較器等比較的シンプルな要素で構成され、テクノロジースケーリングと親和性の高いアーキテクチャであり、センサーネット等で要求される低電圧動作にも向いています。
しかしながら、エネルギー効率のさらなる向上のためには、極低電圧動作における動作速度の劣化や、容量素子の微細化にともなうバラツキ等、解決しなければならない課題が存在します。

15:10~16:10 第5章「IoT向け低電圧入力電源回路と高速起動水晶発振回路」

 本章ではIoTデバイス向けLSIの高エネルギー効率動作を実現する上でキーとなる電源回路と水晶発振回路に着目します。
高エネルギー効率動作を実現するためには、電源電圧の低電圧化と電源電圧の時空間の細粒度制御が必要なため、1チップ上に複数個の電源回路が必要となります。 また、近年、エネルギーハーベスティングで動作するIoTデバイスへのニーズが高いため、エネルギーハーベスティング向けの電源回路も重要となっています。 さらに、IoTデバイスはほとんどの時間が待機状態にあるので待機状態から動作状態への起動時間を短縮することが高エネルギー効率動作に重要ですが、クロック信号生成用の水晶発振回路が起動時間短縮のネックとなっています。
 そこで本章では、(1) 入力電圧0.5Vで動作するデジタルLDO(リニアレギュレータ)とゲート昇圧型降圧DC-DCコンバータ、(2) 入力電圧0.1V以下で動作するエネルギーハーベスティング向け昇圧回路、(3) 高速起動が可能な39MHz
水晶発振回路などのLSI回路技術群の研究成果を紹介します。

16:20~17:20 第6章「IoTを加速する省電力無線センサネットワーク技術
    ~トマト生育指標観測から斜張橋健全性判定まで~」

 農業、医療、社会インフラ、電力など、社会の様々な領域へ情報通信技術を溶けこませることこそが、IoTの本質である。
 本章では、このような観点に立ち、IoTにおいて重要な役割を果たす無線センサネットワークについてアプリケーションおよび基盤技術の研究動向を説明する。 また、ルーティングを行わずにマルチホップネットワークを構築する無線センサネットワークプラットフォームChocoについて紹介する。 
Chocoでは、同時送信フラッディングという従来のフラッディングと比較して1/1000程度にオーバヘッドを低減した技術を用いることで、ルーティングを行う技術以上の省電力性を実現可能である。あわせて、Chocoを用いたアプリケーションとして、トマト生育指標観測や斜張橋健全性判定などを紹介する。

※講演内容は変更になる場合があります。
※セミナーテキストに掲載できないスライドがある場合があります。

お問い合わせ先

(株)半導体理工学研究センター 教育推進室
STARCアドバンストセミナー事務局